冬型の気圧配置となり、上空に強い寒気が入り込んだ影響で、県内は二日も各地で降雪が続き、嶺南地方を中心に大雪に見舞われた。

　福井地方気象台によると、同日午後八時現在の積雪は、大野市九頭竜一八三センチ、南越前町今庄一四七センチ、大野一二二センチ、小浜七三センチ、越前市武生五九センチ、敦賀五〇センチ、福井五〇センチなど。

　三日も嶺北は雪の降りやすい状況は続くが、嶺南は午後から緩む見込みで、同日午後六時までの二十四時間予想降雪量は、多い所で平野部は二〇センチ、山間部は嶺北が四〇センチ、嶺南が三〇センチ。

　一日夜から二日にかけて除雪作業中のけが人が相次ぎ、大野市雪害対策連絡室によると二日午前十一時ごろ、同市弥生町のＪＲ越前大野駅近くの仮設トイレで、屋根雪を下ろしていた男性（２５）が転落し、脊髄（せきずい）損傷の重傷。県危機対策・防災課によると、あわら市でも一日午後八時ごろ、自宅近くで除雪をしていた男性が、小型除雪機に右足を巻き込まれて軽いけがをした。

　交通網にも大きな影響があり、嶺南を中心に幹線道路の通行止めやＪＲの運休が相次いだ。　（山内道朗、正津聡）